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2026-09-03交通

🧓 高齢者の運転技能検査を強化へ 「方向変換」追加

2026年9月3日 警察庁が報告書を公表 ─ 課題「方向変換」と減点項目「安全不確認」を追加する方向性(施行時期は未定)

何が変わる?

警察庁は2026年9月3日、「運転技能検査の見直しに関する有識者検討会」の報告書を公表しました。運転技能検査は2020年の道路交通法改正で導入され、2022年5月13日から実施されている制度で、75歳以上かつ免許更新前の一定期間に信号無視・通行区分違反・踏切不停止などの違反歴がある人が、免許証等の更新時に受けます。制度開始から約4年が経ち実効性を確かめるため合格者を追跡したところ、合格者10万人あたりの交通事故件数が、検査対象外で高齢者講習の実車指導を受けた75歳以上の2倍以上に上りました。運転技能が低下した人が合格してしまっている状況が浮かび、内容の充実が必要と判断されました。報告書が示した方向性は3つです。①検査課題に「方向変換」を追加(後方・側方への注意配分とアクセル・ブレーキ操作を同時に行わせ、踏み間違いを見極める)②減点項目に「安全不確認」を追加③交差点に入るまで止まらない「一時不停止(大)」の減点点数を引き上げる。従来の課題は一時停止・指定速度による走行・右折左折・信号通過・段差乗り上げの5つで、安全確認そのものを評価する項目はありませんでした。警察庁は報告書を踏まえ、道路交通法施行規則の改正など必要な措置を講じるとしています。実施時期は現時点で示されていません。

👥 誰が対象?

  • 免許証等の更新期間が満了する日に75歳以上で、更新前の一定期間に信号無視・通行区分違反・踏切不停止など道路交通法施行令が定める違反行為をした人(=運転技能検査の対象者)
  • 日本の運転免許を持ち、これから75歳以上で更新を迎える在日外国人(外国免許からの切替で取得した人を含む)
  • 70歳以上で免許更新時に高齢者講習を受ける人(実車指導は運転技能検査と同一の内容で行われます)
  • 高齢の家族の運転・通院や買い物の送迎を支えている家族

🌏 外国人への影響

運転技能検査は国籍を問わず、日本の免許を持つ75歳以上の人に同じ条件で適用されます。外国免許からの切替(外免切替)で取得した免許も同じです。検査に合格できないと免許証等の更新ができず、車が生活の足になっている地方在住の方ほど影響が大きくなります。今回の見直しで課題「方向変換」が加わると、後方・側方を目視で確認しながらアクセルとブレーキを踏み分ける操作が求められます。日本語での指示に沿って動く場面が増えるため、教習所での案内表現(バック、切り返し、安全確認など)に事前に慣れておくと安心です。減点項目に「安全不確認」が入る方向のため、首を振って前方・左右を確認する動作を普段の運転から習慣づけることが対策になります。なお70歳以上が受ける高齢者講習の実車指導は検査と同一内容なので、そこでの指摘は本番の予行演習として役立ちます。

💡 知っておきたいポイント

1今回公表されたのは有識者検討会の「報告書」です。今後、道路交通法施行規則の改正などが行われる予定で、実施時期はまだ示されていません。すぐに検査内容が変わるわけではありません。
2対象になるかは「更新期間満了日に75歳以上」+「更新前の一定期間に道路交通法施行令第34条の3第5項が定める違反行為をした」の2条件で決まります。無事故・無違反であれば対象外です。
3合格基準は100点からの減点方式で70パーセント以上(大型・中型・普通の第二種免許を受けようとする人などは80パーセント以上)。「一時不停止(大)」は現行20点減点で、これを引き上げる方向性が示されました。
42025年(令和7年)の実施状況は、対象者16万5,756人・受検延べ15万6,513人・合格14万5,935人で、合格率は約88パーセントでした。
5追跡調査では、受検後に事故を起こした合格者81人のうち約3割にあたる26人が「一時停止」の課題で減点されていました。事故時の法令違反は「安全運転義務違反」が83件中53件と6割超で、うち約半数が「安全不確認」でした。
6検討会では、受検回数の上限設定、対象者の拡大(違反歴がなくても一定年齢で対象にする案)、検査結果に応じたサポートカー限定免許の付与なども今後の検討課題として挙げられました。
770歳以上は更新時に高齢者講習の受講が義務です。その実車指導は運転技能検査と同一内容なので、指摘された点は次の更新に向けた具体的な練習材料になります。
8続報は警察庁ホームページの報道発表資料で確認できます。

🔗 関連イシュー

出典:

警察庁ホームページ(運転技能検査の見直しに関する有識者検討会の報告書等について)

本記事は上記をもとに株式会社freegentが編集・作成したものです。